「俺…観月さん好きなんすよ!付き合ってください!つーかもう観月さんになら何されても良いっていうか犯されてもいいんで!」
「………裕太君」
「何ですか!?」
「君ね、そういう事言うんでしたらもっと木更津君のように美しく、木更津君のように可憐に、木更津君のように色っぽくなってから出直してきなさい。いいですか?木更津君のようにならない限り僕の眼中には入らないのですよ、ていうか僕の視界には木更津君しか入らないんで。他の人間とか本当ワカメに見えるんで。普通の人間には興味ないんです。ああ、別に宇宙人とか未来人とか超能力者がいいと言ってるわけではなくてですね、木更津君しか興味ないので。僕に話しかけても良いのは木更津君だけなんですよそれ以外の人間に対しては僕A.T.フィールドとか張ってるんでそこんとこお願いしますよ、心の壁なんで。という事でとりあえず去りなさい」
「じゃあ観月さんが振り向いてくれなくてもいいっす!とにかく俺という存在が少しでも観月さんの中にあるなら…俺はそれで構わ「裕太君」
「は…?」
「これが僕の脳内です」
「……分かりました。じゃあ俺は今から、ハチマキを装着します!」
「そのハチマキどこから出したんですかおやめなさい」
「止めないで下さい観月さん!俺は…俺はっ…!」
「ふざけるんじゃありません裕太君ハチマキは木更津君専用の萌え装備なのですよ。分かりますか?もし赤澤があの赤ハチマキをつけてご覧なさい。無駄に子供の運動会で気合が入っている父親みたいだし君がつけたらどこかの受験生みたいだし野村君は何とか親衛隊みたいで柳沢にいたってはただのアヒルです」
「さりげなく金田を無視してます観月さん」
「まあそんな事はどうでもいいとして僕は木更津君と今から愛を育むことに忙しくなる予定ですのでこの辺で、アデュー」
「ああっ、観月さん…!それどこかで聞いたことある台詞…!」
* * *
「おや、誰かと思えば六角中の佐伯君じゃないですか」
「えーと、観月、だよな。おやちょっと淳に会いに。な、淳?」
「いや、俺に振られても困るから」
「ちょっとお待ちください。お二人の関係は?木更津君が聖ルドルフに来た以上は六角中の君とは無関係なはずですが?」
「いやさー、この頃亮の方が冷たいんだよなー、朝の挨拶してるだけなのに回し蹴りされるし…」
「まだ尻撫でてるんだ」
「それがどうした?」
「さっ、佐伯君!何て不埒な事を!木更津君にはしないで下さい木更津君が穢れる木更津君は僕色に染め上げるのですから離れてください」
「ハハッ、…臭いよ?」
「俺としては亮の尻を撫でるときの無駄な爽やかオーラも親父臭いと思う」
「なっ、何て事を言うの!そんな子に育てたつもりはないわ母さん!」
「ほら見なさい!木更津君は君のことが嫌いなんですって!君なんか死ね消えろと言ってますよ!」
「いやそこまで言ってないから」
「大体淳は嫁にはやらーん!」
「何で父親になってんだよ」
「父さんっ…!淳君を僕に下さーい!必ずっ、幸せにしてみせます!」
「やらんと言ったらやらーん!」
「くそっ、この頑固親父がぁああぁ!」
「二人とも消えればいいよ」
「「淳いぃいぃい!!!」」